特別編第1回バイナリーオプションとはどんな取引？~主なタイプについて~ - 比較.comのFX知りたい知りたい！ - 比較.com

第1回　「バイナリーオプションとはどんな取引？〜主なタイプについて〜」

FX（外国為替証拠金取引）は、いまや株式投資と同じように個人投資家の間では一般的な投資対象となり、ＦＸ専業の会社にとどまらずオンライン証券会社の多くが取り扱うようになってきました。そんな中、ＦＸと同じように為替に関する投資商品として注目を集めているのが、「バイナリーオプション」です。

このページをご覧いただいている方は、ＦＸをはじめとした投資に関心を持っている方が多いと思いますので、「バイナリーオプション」という名前を目にしたことがある方も多いと思います。最近では、雑誌やオンラインの金融系メディアでも特集が組まれたり、取り扱いを始める証券会社、FX会社 が増えてきました。ただ、名前を見たことがあっても、実際には取引したことが無いという方もいらっしゃると思いますので、今回の連載では、バイナリーオプションの仕組みや金融商品としての魅力、そして、どんな投資をする上でも確認しておかなくてはならないことですが、リスクについてもご説明したいと思います。

◆バイナリーオプションの“オプション”とは

“オプション”という名前を見ると、「複雑そう」とか、「リスクが高そう」という印象を受ける方もいらっしゃるかもしれません。バイナリーオプションはオプション取引の一種ですが、オプションとひと括りにいっても、いろいろな種類がありますので、それぞれの仕組みを正しく理解することが大切になります。提供する会社によって、いくつかのタイプに分類されますので、その中でも代表的なものをまずはご紹介してみたいと思います。

【 ワンタッチタイプ 】

結果判定時までに、定められたレートへ1度でもタッチするかどうかを予想するタイプのバイナリーオプションです。マーケットで方向性が読み辛い状況でも、ある程度の価格変動があるような時に向いていると言えます。なお、このタイプのバイナリーオプションは購入するタイミングによってオプション価格が変動している場合が多いので、どの時点で購入するかということも戦略の要になってきます。

ワンタッチタイプ

【 レンジタイプ 】

結果判定時までの間、上下一定のレンジ内にレートが収まるかどうかを予想するタイプのバイナリーオプションです。ワンタッチタイプとは逆に、マーケットの価格変動が少ない時に向いているタイプのバイナリーオプションです。

レンジタイプ

【 ハイ・ロータイプ 】

特定時間のレートあるいはオプション購入時のレートと比べ、結果判定時に円高になっているか、円安になっているかを予想するタイプで、仕組みがシンプルで分かりやすいのが特徴です。提供する会社によっては、一度購入したオプションの権利を放棄することで、一定の払い戻しを受けることができる仕組みのものもあります。ただし、このタイプのバイナリーオプションは、払い戻し倍率が概ね2倍弱となっていますので、「この後、大きくマーケットが変動しそうなので、倍率の高いオプションを買いたい」という戦略には向いていません。

【 ラダータイプ 】

円高か円安かを予想するところはハイ・ロータイプと同じですが、「どの程度まで」円高、あるいは円安に動くかという要素が加わったものがラダータイプです。これにより、「大きな変動がありそうだ」と予想した時などには、基準となるレートから遠いけれども、高倍率のオプションを購入するという選択も可能なので、マーケットの状況や判定時間までの残り時間、目標とする金額（倍率）等を総合的に考えて取引できるタイプのバイナリーオプションです。

ラダータイプ

第1回では、主なバイナリーオプションのタイプについてご紹介しましたが、取引を始める際には提供する会社毎に決められている取引ルールについて、しっかり確認するようにしてください。 なお、次回は具体例として、50円からバイナリーオプションが始められ、状況に応じて複数のオプションの中から購入するものを選べる、トレイダーズ証券の「みんなのバイナリー」を参考にしながら仕組みやルールを紹介していきたいと思います。

⇒第2回　「バイナリーオプションの仕組みについて」